エンゲージメントノウハウ

リファラル採用は採用の新スタンダード

こんにちは株式会社TakeAction’の代表をしております成田です。
採用難が叫ばれる昨今、注目を集めている“リファラル採用”と呼ばれる採用手法です。
日本では昔から縁故採用と呼ばれる同様の手法があり、これは推薦や紹介による採用のことを指します。
アメリカでは採用手法の主流のうちの一つであるとさえ言えます。
そのリファラル採用を詳しく書いていきたいと思います

 

■リファラル採用のメリット

1、入社前・後のギャップやミスマッチが少ない

求人媒体や紹介会社を経由した際の最も大きな採用リスクは、入社前と入社後のギャップです。
一方リファラル採用は、現在働いている従業員の好意的紹介のため、自社の社風や今後のビジョンはもちろん、実際の仕事内容などにも具体的なイメージを持てているので、入社後のギャップも小さく、ミスマッチも少ないといえます。
また、すでに知っている人材あるいは人間関係を築いている従業員が会社の中にいる為、入社後に相談できる相手がいることも、リファラル採用の大きなメリットといえます。

2、優秀な人材を採用できる

少し主観もあるかもしれませんが、優秀な人材というのはなかなか採用市場には出てこないものです。理論としては当たり前で、優秀な人材=成果をあげている人材=現会社から評価を得ている人材の場合が多いため、なかなか転職市場に出てこないのです。
たた、リファラル採用は、「現企業にももちろん満足しているが、この友人がお勧めする企業なら」「転職は考えてはいなかったが、そこまで紳士的に誘ってくれているなら」という優秀な人材に出会うことが可能です。
もちろんそのような人材がすぐに対面して、すぐに決めてくれて転職するというスピーディーさは無いかもしれませんが、継続的にアプローチして自社にマッチングするであろう他薦付きの優秀な人材との接触が可能となります。

3、採用コストの削減

採用コストが抑えられるからリファラル採用が良いということではなく、あくまでも副産物としてとらえていますが、就職サイトに広告を出す費用や採用イベントに出展する費用、人材紹介会社を利用して採用する費用、ヘットハンティングにより優秀な人材を採用する費用よりも、はるかに安く採用することが可能なのがリファラル採用です。紹介してくれた従業員には報酬は支払うべきで、15万~60万円程度としている会社が一般的です。

 

■リファラル採用の注意点

1、仕事と友人関係を切り離す

とても仲の良い友人などの場合は、仕事関係の前に友人関係が築かれている可能性がありますので、その辺の割り切りやすみ分けがしっかりできるかは注意が必要です。

2、不合格の場合のフォローアップ

せっかく紹介してくれた人材が不採用となってしまった場合、2人の関係が気まずくなることがありますので、フォローが必要です。
弊社でもリファラル採用が10%と言いましたが、面接をした数はその3倍近くあります。
既存社員からのリファラルはとても嬉しく有難いものの、リファラルだからといって、採用基準を下げたり、採用フローなども曖昧にするとリファラル採用の本質的な部分が崩れていくのでその点は注意が必要です。

3、採用から入社までの時間がかかる

現職中の人材をリファラル採用する場合や現段階ではまだ転職する気はそこまでないという人材とも積極的に接触する機会を設けることをお勧めします。
現職中の人材は特に入社までに時間がかかります。あくまでも緊急的な採用活動ではなく、中長期的な採用手法としてリファラル採用を考えることが必要です。

■リファラル採用の上手な進め方――制度を作り、告知する

なんとなく会社からいい人材がいたら「紹介してください」といった感覚的なリファラル採用も多いのが正直現状です。
リファラル採用を実施する場合、社内で明確に発信し、社員に制度やルールとしてしっかりと認識してもらうことが重要です。具体的には以下の内容をしっかり固め、社内で告知し、社員に明示しましょう。

・紹介方法:紹介者が出たら、誰にどんな方法で伝えるのか
・募集職種:どの部署のどのような人材が欲しいのか
・採用フロー:紹介者はどんな採用フローを踏んでいくのか
・求める人物像:通常の採用要件と変わらない場合も多いが、どんな人材を求めているのか
・採用ペルソナの共有:採用に関わるメンバーだけではなく、どんな人材を必要としているか全社共有が重要
・インセンティブ額:紹介者、場合によってはリファラル採用で入社した人材に支払う報酬
・支払いタイミング:入社後あるいは3か月後なのか、どのタイミングで支払うのかの期日
強制的なルールとしてリファラル採用を活発化させようとしている会社もありますが、基本は従業員エンゲージメントの高い人材が会社の発展を願い、自身の人脈を介して従業員が「紹介」してくれるのがリファラル採用の本質です。
どうしたら従業員が紹介したいと思うのか、人事や経営幹部を中心に制度の設計を考えてみるのも良いでしょう。