エンゲージメントノウハウ

徹底実践、エンゲージメントアップ2

③協力体制・支援

部下の成長を支援する面談の仕方

よく1on1ミーティングや定期ミーティングをしている会社がありますが、面談や1on1ミーティングのルールやゴール状態を設定していない会社も多く、なんとなく面談をしている会社も多くあります。良きポイントを肯定しながらも、まだ上司の期待することと、ここが不足しているという点もしっかりと指摘をすることが必要です。フィードバックは、仕事に取り組む部下の心境やモチベーションを左右し、上司と部下の信頼関係にも大きく影響します。

なんとなく面談をしたり、なんとなく部下の話に同調するならまだしも、しまいには、面談中にお前のここが悪いとか説教になってしまうなどは最悪です。ここでは、部下の心境も行動も前向きにするフィードバックのポイントをご紹介します。

 

■褒めることと指摘のバランス

褒めて承認するフィードバックは部下の承認欲求を満たし、部下は認められているという認識を持ち、やる気のきっかけとなります。しかし、褒めるだけの承認のみのフィードバックでは、部下を成長させるための要素が欠けてしまいます。

反対に指摘が多すぎても、承認されてない、認められてないと認識し、面談が逆効果に働くことも少なくありません。また指摘することは、それ自体が目的ではなく、変わってもらうことや不足している点に部下が気付き、改善しよう、と思うことがねらいなので、伝達の仕方がとても重要です。

フィードバックは、上司が部下に対して期待していること求めることのギャップを伝え、成長を促すという役割があります。部下のためにも指摘をポジティブに捉えてもらうに心がけることが大切です。

 

■指摘や改善の伝え方

部下への指摘や改善の伝え方もフィードバックの仕方次第で、部下を前向きにすることは可能です。指摘や注意を、できるだけネガティブに受け取らせないためのフィードバックのコツを紹介します。

1.改善すればもっと良くなる

その指摘がただの指摘で終わるのではなく、「ここを直せばもっと良くなる」「この改善で更に強みが増す」といったプラスに変えた改善の伝え方を心がけましょう。

2.評価に紐づける

上司の期待に応えられない=評価されない。指摘を受けて改善し、期待通りの行動ができる=評価される。部下にこの部分を改善することが更なる評価を勝ち得ることになるという評価としっかり紐づけて会話することが重要です。

3.具体的に伝える

フィードバックは具体的であるほど伝わりやすく、部下も理解しやすく、受け取りやすくなります。何度も言いますが、指摘することが目的ではなく、改善して良くなることが目的なので、相手に伝わる方法を意識しましょう。例えば、「行動量を増やす」とか「もっとお客様のために」では曖昧です。人によって認識のズレが起きる伝え方はやめましょう。

 

④人間関係

3年以内の離職は人間関係が大きく関係する

離職についてもう少し触れていきたいと思います。2つのグラフをみてもらいたいと思います。

 

これらからわかることは人間関係のミスマッチが離職理由に大きく影響しているということです。入社3年以内で退職した理由、「人間関係が良くなかった(10.0%)」と「社風が合わなかった(13.4%)」を合計すると23.4%。つまり4人に1人が「人間関係」を理由に退職しています。

そして転職先に求める条件としては「ワークライフバランス(15.2%)」と並び、「良好な人間関係(15.2%)」が最も多い回答となっています。「人間関係」が大きな退職原因なのです。

ワークライフバランスを中心とした労働時間の問題や仕事にミスマッチを感じて辞めている新入社員も少なからずいますが、それらに対して企業はさまざまな取り組みをしています。一方、同じくらい影響のある「人間関係」に対しては対策が遅れているように感じます。では、人間関係にはどんな要素があるのでしょうか? 私たちが掲げる定着に関わる10要素では次の3つに分類しています。

・上司・・・上司と信頼関係が築けているか

「③協力体制・支援」の項目の「部下の成長を支援する面談の仕方」でも既述したように、そもそも信頼関係が無いと面談の場などで露呈してしまい、離職に繋がります。

・仲間・部下・・・仲間、部下と信頼関係が築けているか

仕事は決して楽なものではありません。チャレンジしながら職務を全うする過程でストレスを感じてしまうことも少なくありません。そんな苦しい中にあっても、さらに頑張ろうと後押ししてくれる存在が同僚、部下、同期だったりします。上司との関係に悩んでいたり上司との信頼関係に問題があっても同僚や同期の存在が離職理由を撲滅する良い薬になったりします。

・目標達成への結束・・・与えられた目標に対して一致団結して達成しようと行動する組織か

人間関係だけが極端に良い関係や組織は、共に努力をするという関係とは違って、切磋琢磨しないただの「仲良しこよしの関係」になりがちです。

組織における本当の意味での人間関係とは、与えられた目標に対して一致団結して達成しようと行動する組織を指します。これが醸成されていることで、成果を掴む人間関係が構築されているといえます。